井伊谷城跡城山公園:静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷
井伊谷城(いいのやじょう)は、1032年に井伊共保によって現在の浜松市浜名区引佐町井伊谷(いなさちょう いいのや)に築城されたと伝えられている山城(城館)です。井伊直政(徳川四天王の1人)や井伊直虎(直政の養母)の居城として有名です。
築城以来、井伊氏の平時の居城であったと考えられています。南北朝時代に井伊氏が南朝方に付くと、1340年には北朝方の高師泰らに攻め落とされています。
今川氏の支配下にあった戦国時代後期には城主の戦死や謀殺が相次ぎ、1565年に井伊直虎が城主となりましたが、今川氏真の命を受けて寝返った家臣に城を奪われてしまいます。
1568年に今川氏が滅亡すると徳川軍に攻め落とされますが、1572年の三方ヶ原の戦いに際して武田信玄に開城し、翌年に信玄が病を得て撤退すると再び徳川氏の支配下に戻って、1575年に井伊直政が徳川家康の家臣になると直政の所領とされました。
北東から浜名湖に注ぐ井伊谷川と神宮寺川に挟まれた盆地(井伊谷)を南に見下ろす、単郭式の山城です。
現在では井伊谷城跡城山公園として整備されており、虎口や土塁などの遺構が残っています。