松坂城跡:三重県松阪市殿町
松坂城(まつさかじょう)は、1588年に蒲生氏郷によって現在の松阪市殿町(とのまち)に築城された平山城です。松阪城と呼ばれることもあります。
1584年に伊勢を与えられた蒲生氏郷はまず松ヶ島城に入りましたが、伊勢湾に面する松ヶ島城では城下町の発展性に欠けると考え、松坂城を築いて、松ヶ島の住民や旧領の近江の商人を住まわせるなどして城下町を整備し、伊勢神宮への参道もここを経由するように変更しました。
1590年に豊臣秀吉による奥州仕置で蒲生氏郷が転封となり、豊臣氏家臣の服部一忠の居城となりましたが、謀反を疑われた豊臣秀次に連座して一忠が自害すると、代わって城主となった古田重勝によって改修を施されました。
1619年に古田氏が転封されると紀伊徳川氏の所領となり、明治維新を迎えています。
阪内川の南岸の丘陵を分断して築かれた渦郭式の平山城で、枡形の多用を特徴としています。築城当時の石垣は穴太積み(穴太衆が手がけた野面積み)で、江戸時代の石垣は打込接と算木積みで造られています。
現在では松阪公園として整備されており、櫓台や天守台などの石垣が遺構として残っています。桜や藤などの名所としても知られています。
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